海外に通用しない馬場

オグリキャップの件で水上学が話題になっていたので見に行ったら、下の方に「週刊競馬ブック誌、先週分の吉沢譲治氏のコラムには完全に同意」と書いてあった。水上学に同意されるコラムってどんなんだろうと思い読んでみた。
タイトルは「馬場のガラパゴス化」で日本独自に進化した人工芝のようなスタミナ不要の馬場は日本の競馬にとってよくないらしい。外国馬が来ないのも馬場が良すぎるからということで、わざとやってるのではとまで書いてる。その次に、「日本馬の遠征は好成績になってきた。しかし適性の違いで負ける馬も多い。逆に日本で勝ちあぐねていたステイゴールドアグネスワールドなど海外で変身する馬もいる」ここだけでもう支離滅裂である。外国馬が苦労する異常な馬場へと進化しているのに、海外遠征が成功するようになった…。いやいやでも成功しない馬もいるだろと。まあそりゃ成功する馬と成功しない馬しかいませんからね。ちなみにアグネスワールドは日本で1分6秒台で走った馬。それからどちらも10年前の馬なんですけど、それ以降でなんか無かったのかしら。
まだ続く。曰く、昔の馬場はパワーが必要だったのでハイセイコーオグリキャップのような地方からのヒーローが生まれた。いまの馬場ではそうならないので、世界を目指す馬がヒーローになる。なおのこと馬場は世界に合わせるべきだと。ハイセイコーはちょっとわからないけど、オグリキャップってスピードないのかよと。遠征については遠征適性のある馬が目指せばいいし、最近1年だけでもG1勝つ馬がすべてスピード型なんてことはない。寝てた?
馬場の整備は安全上の問題もあるし、同じ条件を保たないと選抜の意義が薄れる。例えばダービーがダート変更とかにでもなればわかりやすい。馬場が悪ければ馬券も売れない。実現できてるかは別として、できるだけ均一な馬場を目指すのはまあしょうがないと思う。最近の競馬場ならこれはもうかなり個性を失いつつある。それってつまらないことだなとは思うけど、そこでなく世界標準やらオグリキャップなどという意味不明な話で語ってしまい水上学に同意されるような特殊な文章をこれ以上競馬ブックは載せないでください。