馬謖の知力

とあるサイトに三国志の武将が能力値つきで紹介されていて、ためしに僕のフェイバリット武将である馬謖を見てみたら、武力が80台で知力が60台!!びっくりして椅子から飛んだね。孔明の後継者として蜀を背負って立つはずだった馬謖の知力が60っておまえ!!
街亭の戦いでの失策がそんなにアレか。それとも劉備の評価(あいつは口だけ)を重視したのか。ムギギ・・。ちなみにコーエー三国志では「9」で知力89!どうだこのやろー。そのほかでもおおむね80台ですよ。少なくとも武力の方が高いってことはない。うーむ、山上からの逆落としが武力型っぽいということだろうか。
馬謖の活躍といえば、孔明の北伐に備えようと志願した司馬懿を見事失脚させたところです。曹操の孫である魏の2代皇帝・曹叡は自ら指揮をとって呉を撃退するほどの能力がありました。晩年はおかしくなってしまうのですが、それはともかくそんな曹叡馬謖風説の流布に乗せられて、司馬懿をクビにしてしまったのです。
これはその策の成功もさることながら、馬謖司馬懿は北伐にとって強力な障壁になると考えていたのが偉い。なんせ魏の人々も結局は司馬懿しか孔明に対抗できないと言って呼び戻すわけですからね。そして、ご存知のとおり司馬懿がいたおかげで現実に蜀の北伐は成功しなかった。
しかし、その後の街亭において、街亭の防衛を命じられた馬謖は、ただ守るという地味な仕事が物足りなかったのか、デビュー戦は派手に行こうってことで、山上から近づいてくる敵を追い払うぞという冒険に出ます。念のためにとつけられた副将・王平は慎重さが売りだったので、当然やめましょうと進言します。でも、馬謖はおまえは知識も無いしキンタマも無いのかと、王平に向かって横柄な態度を取って言うことを聞かない。そして、気づけば魏軍にあっさりと山を包囲され、水不足により兵の士気が保てず、困った馬謖は苦し紛れに突撃を強行し、全滅するという最悪の結果に・・・。
しかしこの話、当初山上から敵を追い払うはずがあっさり囲まれてるところがおかしいね。つまり追い払うもなにも魏軍の量がハンパなかったってことじゃないのかなあ。きっと大好きな山登りを我慢しても、きっと負けてたよ。うん。
それに街亭ひとつで勝敗が決まるにもかかわらず、そんなところに新人馬謖王平じゃいかにも頼りない。知力100のクセにここらで愛弟子に実戦経験を積ませとこうなどと甘く考えた孔明がいちばん悪いよ。そのくせ、命令違反で全軍を撤退させた罪は重く、特別扱いして軍律を破れば軍律が成り立たないなどとほざき、ここをどう切り抜けるか少しは期待したが・・・などと言って馬謖を心臓麻痺にするなんてマジありえない。のちに蜀の人材不足は深刻なことになるというのに、未来の大器をここで斬るのもセンス無い。若い部下の失敗の責任を取るのが上司のいちばんの仕事だろーが。
まあそういうわけで、こういうどうでもいいことを何時間も考えてこその人生だってことですよ。しかも馬謖の話は前もしたし笑。無駄なことでも楽しいものは何か。欠点を差し引いても素晴らしいと思えるものはないか。世界や人生が空っぽだとしても、きっと飽きない、君だけが手にすることのできる楽しいことがあるはずだ。