自分だけは大丈夫

バイラルマーケティングという言葉を最近覚えました。これはブログなどが一般化したいまの時代、口コミが商品やサービスの売上げに大きな影響を及ぼすということに注目した考え方で、企業がこれを狙ってできれば、広告費がかからない→力や実績の無い会社でもヒット商品を作り出せるということで、巷ではいっそこれを商売にしちゃおうぜという動きまであるみたいです。
DSの世界樹の迷宮というソフトがゲーム業界ではバイラルマーケティング的な成功をした作品だと言われています。たしかにあちこちの有名ブログでこの作品は賞賛されていたように思います。みんなその有名ブロガーに影響されてじゃあちょっと買ってみようということになって売れたわけです。こういう自然発生的な流れがバイラルマーケティングの理想的な展開で、良いものが影響力のある人間の手に渡ってしまえばあとはねずみ算というわけです。たとえ企業がこれを意図的に狙ったとしても本当に良いものであれば多少の反発はあるかもしれないけれどまあイケそうな気がします*1。ところが悲惨なのは仕掛けてみたものの商材のポテンシャルが低くてどうにもならない場合です。口コミの増幅を狙っているだけに悪い評判も広まりやすいということになり、裏でひっそりと活動していたことが明らかになったりすると信頼やイメージを大きく損ないます。代表格は切込隊長にバッサリいかれたSecond Lifeとか。そういえばたしかFF12が出る直前にネットでは面白いという情報が流出してた。RPGに興味が無く、FF7で脱落した僕もじゃあやってみようかと一瞬思ったほど。以上、ネットには大きな影響力を持つ人や場所というものがあり、なおかつ影響を受ける人々が大勢存在するというお話でした。

ボクの競馬とセカイの競馬(Brain Squall)

こちらは競馬の自己完結性の高さに注目し、それゆえに浮世離れした水上学発言のようなものも飛び出してしまうのだという分析。なるほど、たしかに横のつながりみたいなものは堅そうだけどちょっと立場が違うと無関心であったり、逆に過剰に敵対して無視し合うみたいなことは多そうです。馬券を買えない競馬の中の人もそれぞれ勝負事の世界で生き残らなければいけないから、勝つために利用できるものは利用し、弱いものは骨まで食い尽くせみたいなノリがあるのかもしれない。そんで、それがそのまま競馬の闇や衰退の危機につながっているように思います。
競馬関係者がもっと広い視野を持って競馬の地位向上について真剣に考えていくべきであるというのも、至極ごもっともなご意見ではありますが、ほかの競馬関係者にすれば水上学1人の失言のせいでおれらまでお説教かよ的な、あんなのと一緒にすんなと怒られるかもしれません笑。繰り返しになりますが、水上学は一般の人に対してはもちろん誰に対してもたいした影響力を持っていないと思われます。むしろ界隈の有力ブロガーの皆様方こそご自分の影響力の強さに無頓着なのではとか言ってみる。

*1:逆に、ヒットしたあとに売上げに貢献したと思われるブロガーになにか還元するような形だと夢があるような