さよなら東京競馬場

日曜日、東京競馬場ジョッキーマスターズのDVDが無料で貰えるというのをたまたま見かけたので早起きして行ってきた。予定が狂って9時半ぐらいに駅に着いて、やべーよ先着3万枚だってのにもし貰えなかったら早起きした意味がねーだろーがとボソボソつぶやきながら競歩で人ごみをすり抜けると入り口で普通に貰えた。スタンドに入ると驚いたことにもう席が埋まってる。9時半でもうこの有り様とはDVD欲しさにみんな早起きしやがったということか。汗だくのおっさんが映ってるだけのDVDなのにみんな無料って言葉に弱いね。仕方なく微妙に不便な席を確保。
1Rでいきなり初出走の馬がゲートを突破して福永がずり落ちてた。雷と雨が激しくなって馬は裸で風邪ひかないのかなとか考えた。レースは1ヶ月に1回とかだからまあひいたとしても治ってるんだろうな。2Rでは大井の坂井英光が勝った。4R後に昼飯を買いに行く。ペッパーランチあるのな笑。探せばコムスンもあるかもしれん。昼休みイベントに須田鷹雄氏と細江純子が登場。北海道の夏競馬をPRするイベントらしく北海道のおすすめスポットとかを誰だかよくわからない小娘を交えて話していた。全然F騎手の話とか理事長の話とか出てこないのでさっさと戻った。5Rには話題の白毛ホワイトベッセルが登場。豪快に飛んでいた。このレース前半34秒で上がりが38秒というHペースだったのに前々で決まってた。不思議。
6R。ダノンマッハの出遅れもあって選んだ4頭が全部来たのになぜかおれ払い戻しゼロ。意味不明。9Rではハルクバニヤンからの3連単を買って、相手1頭も絡まず。10Rもカフェベネチアンから単勝3連複で買って馬連で買えばよかったというオチ。出遅れなければなあ。エプソムCのころにはすっかり死んだ魚の目でレースを観戦。澄み渡った心でスーパーワシントン登場の最終レースを迎えた。
最後の気力を振り絞って階段を上り息も絶え絶えに馬券を買ってスタート。あの蛯名が超抜スタート。先行勢のいちばん後ろという絶好位につけ、表情には出さなかったがこれは大変なことになったなと感じていた。ところが蛯名との幸せな時間は長くは続かなかった。あっという間に囲まれて追い出せず結局外に出さざるをえなくなり伸びはじめた頃にはすでにおれの全身の穴という穴から草が生えはじめていた。
1日見てても目の前にある馬場の有利不利さえ掴めず、だらだらと無駄に金を捨て続け気がつけば後悔と絶望の曇り空だけが広がっていた。薄れゆく意識の中で今日来た目的を思い出す。たしか無料のDVDが貰えるとかなんとか・・。遠くの方から、よくわかんねーけどもっとやらしいDVDとか何枚も買えたんじゃねーのという声が聞こえ絶命した。