競馬本読んで勉強だ

砂金さんが本書いたっていうから買ってきましたよ。それにしてもあの砂金さんの中の人がこの人だったとはねえ。みんなはご存知だったのかな。なんで誰も教えてくれなかったのか。おれ昔から日刊競馬でこいつは認めざるをえないとか言って楽しみに読んでたのに。なにこの後出し笑。しかも本屋で面になって置かれてたのな。とりあえず全部棚の下の引き出しにしまっといた。

実名暴きみたいで恐縮ですけど、「勝つ馬券戦術」(大川浩史/毎日コミュニケーションズ)の感想文です。まあ乱暴に言うと傾向本ですね。このレースはこういう馬が走ってるとか消えてるとかそういう類のやつです。さすがなのはなぜそういうことになるのかという理屈が述べられてるという点。データとか傾向っていうのは根拠がなければ意味が無い。普通のサイコロだって時には偏る。たまたま1がいっぱい出たからといって「サイコロは1が出やすい!!」とか興奮してたらただの馬鹿だ。そこらへんをよくわかってる。まあ昔からおれやとりていさんが言ってきたことですけどね。(→参照
データの例外の扱いについてもひと味違う。まずデータには例外があるという認識がはじめからある。例外の無いデータを作るために無理やりで意味の無い基準でくくったりはしないということですね。そんでその例外にも注目してもっと大局的な競馬のしくみをうまいこと説明している。傾向本と見せかけて実は現代競馬予想にとって最も重要なテーマについての本だったりするわけです。おれが昔から注目していたこのテーマがいろいろなレースの具体的データによって丁寧に説明されて本になるとは、とても感慨深いものがありますね。
そのテーマ以外にもさりげなくいろいろな競馬への考え方が書かれていてとてもためになる。記憶力が残念なことになってるおれには覚えきれないですけど笑。あーはやく競馬始まらないかなあ。競馬本なんて読んだせいで超楽しみになってきた。そんなこんなで今年も終わりか。最後の最後でおれは世話になった人の本をちゃんと買った誠実な人間だというアピールができて満足です。それではみなさま来年も暖かい目でひとつよろしくお願いいたします。