オークス感想

↓結果
http://d.hatena.ne.jp/Southend-keiba/20080526

まあ池添の話ですよね。別にトールポピー降着したところでエフティマイアなんて気にもしてなかったからどうだっていいのだけど、あれだけやってて降着しないのかというのが素直な感想。直後に柏木集保氏が普通のレースなら降着ですと言い切ってたし、これがセーフならボロクソ言われた五十嵐冬樹が浮かばれない。
進路妨害の問題は張り切って賭けたファンが納得できないという点だ。仮にトールポピー降着したとしても、不利を受けた馬はそのままだ。今回ので言うとレジネッタあたりは不利がなければ目があったように見える。進路妨害は起こった時点で後味が悪くなるものであって、裁定そのものはサイコロで決めても大差は無い。むしろその方がある意味で公平かもしれない。進路妨害自体は競馬の場合騎手の意識だけでどうにかなる問題ではない。それにお行儀良く乗ることはひとつの理想ではあるけれど、最大の目的ではない。競馬は危ないものに決まってるし、かといってぬるいレースばかりでは騎乗技術の低下につながりかねない。つまるところ、進路妨害が起こってしまった以上、最も肝心なことはファンをどう納得させるかに尽きる。
それらを踏まえ、降着はしないけど騎手は処分するというのは案外いい処理だなと個人的には思ったのだけど、これがまた無駄な混乱を生んでいる模様。気持ちはわかるけれど、斜行しても勝つだけの力が馬に無ければ勝てないというのもまた事実。勝った馬が勝ち馬だというのはその点で間違っていない。カワカミプリンセス参照ね。
それにしても柏木集保はえらい。多頭数での大レースだけに情状酌量があってもいいという意見も出るだろうときちんと言ったうえで、しかし通常ならば降着だと生放送で言い切る勇気には感心した。あれを聞けば巻き込まれて馬券を紙くずにされた人たちも多少気が晴れるのではないか。プロの解説者ならば公正競馬の危機につながりかねないこの事態に、G1連対馬しか上位に来れないレースだったなどとのんきに述べてる場合ではないのだ。そしてあれだけ派手にやらかしておいてガッツポーズの池添もひどい。別に喜ぶのはいいけど、あれを見た人は騎手って迷惑かけてるかどうかもわからないんだなーと思うわけです。きわどいとは思いましたが勝つ可能性に賭けて覚悟を決めましたとかだったら勝負師としてわからないでもないのに、あれではただ馬に乗っているだけの人である。ほかのプロの騎手たちは心外だろう。池添はいますぐ賞金を返上して寄付とかしたら丸くおさまるのではないか。

参考文献

オークス柏木集保 重賞レース回顧@netkeiba)
http://www.netkeiba.com/news/?pid=column_view&no=9762

2008年オークス回顧(関内関外日記)
http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20080525#p1