ディープインパクト失格確定

なんか巷じゃ、ドンマイ次頑張れ!みたいな声が多いようですけど、おれはそんなの全然気にしませんよ。前置きとしておれは薬物騒動以前にディープインパクトおよびスタッフは良く頑張ったじゃないかと書きました。年内引退表明+シンジケート51億の時にはファン置き去りの商売根性を非難しました。薬物騒動発覚時にはそんなことで評価を下げる必要は無いってことを書いたつもり。そしてこのとき須田鷹雄氏がJRA理事長の「汚点」という発言に対し、「頭がおかしい」と述べました

それは(あの時点で)わざわざ薄い灰色を真っ黒みたいに外へ向けて言う必要は無いからだそうです。ところが、結果は失格+罰金そして、「フランス競馬で最も重要な競走へ参加する際の重大な規律違反」とのお言葉まで頂くことになりました。結果的に、あの時点でいち早く非を認め最大限の謝罪を繰り出した態度は、競馬主催者という立場的にもパーフェクトだったと言えるのではないでしょうか。そもそも「現時点で」とか述べていた人たちは何を期待していたのでしょうか。陰謀とかですか?

調査結果の全貌ははっきり言って思った以上どころか、わりと最悪よりの内容だったと思います。当初の大方の予想では言葉の違いでフランス人獣医とのすれ違いがあったのでは?などと言われていました。しかし、審査委員会の報告によると、吸入治療中に馬が暴れ、薬物が飛び散ったことが2回あり、それが馬房内に残って体内に入ったとのことでした。そして、そのことを池江師は知らなかった。報告が真実であるならば、いくらでも防げたであろう相当にしょぼい凡ミスです。掃除すればよかっただけでしょ?少なくとも最高責任者がまったく知らなかったってのが意味不明。管理している馬と出るレースを考えたら普通ありえないと思うのだが・・。

須田氏は悪意があったか否か、不正薬物といってもドーピングではないというところだけを問題にしていたようだが、このような報告が出たいまとなっては、的外れのどうでもいいこと*1ではしゃぎにはしゃぎ、他人を誹謗したり揶揄していた*2だけの人だったと。同様に、不正などしていないからこその沈黙だとかなんとかの池江師も、いったいなんだったんだろうということになる。責任の取りようが無いぐらいの大失態だったのに。その自覚すら無かったのでしょうか。

競馬に対する一般のイメージを損ねたのは理事長の発言ではないことはもう明らかです。禁止薬物が飛び散ったのにそのまま放置していたことが直接の原因です(まああくまでも調査結果が正しい場合の話ですが、それすら保留にすると話にならない)。まずひと言ぐらい反省したらどうなのよ。まさか、だから何も言わなかった方が風化したのに!なんて言わないよね?

*1:ドーピングでなかったからと言って無実とは到底言えない

*2:「理事長コメントを支持したい人が私の予想以上にいたのには驚きました。なんかJRAの中でもファンから遠い部署の人が言うことを読んでるような感じだった(笑)」