ハーツクライ引退

結局引退するのかな?多少ひっぱったのは演出ということでよろしかったでしょうか。ジャパンCが外人騎手騎乗で惨敗という結果に終わったので、次が負けられない状況になってしまい、その舞台が有馬記念なので店じまいというのも通常ならば自然な選択に見えます。今回の敗戦については休み明けなのでそれを言い訳にすれば十分な話です。引退のためにやたらノド鳴りを強調してますけど、ノド鳴りでも走ってる馬っていますよね?それほど致命的なノド鳴りだってことなら、戦前の「でも大丈夫」みたいな話はなんだったのか。レースに行ってはじめて深刻さがわかったような現在の状況だと、調教師ってたいしたことないんだなあと思わざるをえない。よって、この話は1…調教師が能無し。2…ノド鳴りがウソ。のどちらかだと推測できます。まさか能無しってことはないと思うのでノド鳴りは方便ということにします。
さて、なぜここで引退を選択するのかといえば、連敗することやもっと最悪の事態を避けるためであり、理由もなく引退するわけにもいかないので、ノド鳴りということにして、ジャパンCすらなかったことにしたいわけです。ただし、ここで見逃せないのが、今回、ノド鳴りという敗因が出走前から準備されていた点です。陣営的にはおそらく負けるだろうという予測があったのだと思われます。しかしながら、だったらはじめから使わなければ良かったのではないかいう話になります。それなら成績もきれいなままです。ところが、ジャパンCを絶対に使わなければいけない理由がありました。勝手に引退できない事情があったのです。というわけで、新たなる仮説3…能力の減退を感じていたが引退させてもらえなかった。の登場です。この場合ノド鳴りがウソでなく本当にそのせいで力を出せなくなったということも考えられます(その場合、レースに影響は無いという発言がかなり問題になってきますが)。ディープインパクトが日本競馬史上最強という事になっているので、ハーツクライが勝ったまま引退というのは許されなかった。いままでの最強馬たちだって別に無敗ではないのだけれど、今回はいろいろと特殊な事情があったわけで、こういう形になったのではないかと想像します。
この線に沿っていくと逆パターンとして4…有馬記念できっと巻き返してしまうので空気を読んだ。というのも成り立つのではないでしょうか。ディープインパクトは有馬で引退なので、そこでもし勝ってしまうと気まずいことになってしまいます。ご存知の通りハーツクライはそのへんの実績馬とは違って、有馬記念やドバイだけでなくジャパンCでのレコード2着、ついでにキングジョージ3着など、さまざな舞台やライバルたちを相手に何度も能力の高さを示しています。同じ世代や同じような相手にだけ強かった馬や、1レースだけ強かったとか時計はたいしたことなかったなんて馬とは違って明らかに質の高い実績を残している。このことから、ハーツクライはあの馬やあの馬なんかとは違って、能力の底が割れるのをおそれての早期引退ではないと思われます。橋口師は勝ったときのイメージを持ったままの方がいいのでできることならやりたくないみたいなコメントも戦前にたしかあったはず。以上を総合した結果、橋口師とハーツクライは大いなる闇の力によって不本意な役をやらされている可能性があるので、むしろ同情したいと思いますし、万が一この説が正しければ、ハーツクライはそれほどまでに高い能力があったのだということにもなります。
確認のためにもう一度。ノド鳴りが深刻ならば「影響は無い」というコメントが詐欺同然、出走せずに引退しとけばいいだけの話。深刻でないなら当然引退する必要は無い。したがって、「ハーツクライはどういうわけかノド鳴りの影響が無いのに引退したまたは影響があるのに出走した」というのが冷静に事実を整理したすえの真実だ世の中ウソばっかりだとうちの猫が言ってました。にゃーん。