3走目理論

日曜に軽い気持ちで唱えた3走目理論が思いのほか好感触だった。絶対次はうまくいかないと思うので、いまのうち記念に語っとく。3走目理論とは現代競馬において休み明けがマイナスにならない(牧場での乗り込みをはじめとする調教技術の進歩と休み明けは人気も下がる場合が多いので長い目で見れば得まである)点に注目し、その分2走目で反動を出し凡走した馬を3走目で狙い打つという別に斬新でもなんでもない馬券作戦のこと。その副産物として、2走目の反動を警戒したり場合によっては3走目の反動まで考慮する。
競走馬はやろうと思えば自分の体力を超えて走ることができる。ただ、それをやってしまうと極端に疲れてしまったり、故障したりレースを嫌がるようになったりする可能性がある。それで1着を取れればまだいいが、力を出し切ったのに中途半端な好走どまりだと後が続かないので損になる。できるだけ限界を超えないようにそれなりの力を発揮し続けるのが繰り返し賞金を稼ぐコツというわけだ。
休み明けの好走というのは体力が整っていないのに、疲れがないので馬が気分良く走ってしまうとか、騎手がお構いなしに脚を使わせたりということだと考えられる。そうするとその次のレースでは疲れがあった分だけ凡退しやすくなる。これが2走ボケ。続く3走目は体力が追いついてくるのと、凡退してる分疲労も少ないので巻き返せるというわけだ。このとき2走目の凡退によって人気が下がっていることがあり同じ妙味発生でも不安が無いぶんだけ休み明け初戦より馬券的に有利になる。
逆に休み明けを素直に凡退した場合は2走目で巻き返してくる可能性が高くなる。このとき注意したいのは気力体力が揃ったここで走りすぎを迎えるパターンで、そうなると「休み明け→好走→最高潮」という展開にはならない。もっとわかりやすく危険なのは「休み明け好走→反動無くさらに好走」ときての3走目。これは2走目での無茶が濃厚なので人気的にも特に疑ってかかりたい。これが3走目の反動。

 休み明け○→×→○ 2走ボケからの3走目妙味
 休み明け×→○→○ 叩いて復調し通常営業
 休み明け×→○→× 2走目が実は走り過ぎで次が反動
 休み明け○→○→× 反動に逆らった2走目が走り過ぎで3走目の反動
 休み明け○→○→○ 適当に走っても地力で好走


走り過ぎというのはもともとの能力に対して考えるものなので、どのくらいの好走がそれにあたるのかは馬によって違う。強い馬は休み明けや反動が影響しても相対的に好走になる場合があるし、もともと適当に走ってきた馬だといつもと同じで影響があるかどうかもわからない。つまり、反動が出なかった場合、全力の天井がそれらの好走よりもさらに上にあるかもしれないということ(→反動が出なかった馬も狙い目)。結局はその馬の器がどのぐらいなのかをきちんと把握しないと成り立たないということ。まあどうやって予想に生かすかはともかくとして*1、競走馬は毎回全力を出せないというのが競馬予想において最も重要な考え方だと思います。

*1:土曜の阪神メインは真逆の結果だった