M−1グランプリ決勝回顧

         中田 大竹 洋七 渡辺 南原 松本 紳助  合計
ポイズン     85 83 81 75 85 85 76 570
フット      96 89 91 90 94 90 90 640
ザ・プラン9   93 82 90 80 89 80 83 597
麒麟       94 86 92 89 91 87 88 627
トータルテンボス 90 83 90 85 88 90 87 613
チュートリアル  97 92 98 90 95 95 97 664
変ホ長調     88 83 85 79 84 75 82 576
笑い飯      92 89 90 85 92 89 89 626
ライセンス    89 83 89 88 90 85 85 609


POISON GIRL BANDはトップバッターのハンデを差し引いても厳しい内容だった。今回は歩み寄って夜野の身障ぶりを前面に出してきた。エンタでの経験を生かしたのかな。カツオのチューブトップとか良かったものの、ほかでは小手先感が強く最下位もやむなしといったところ・・。7

フットボールアワーはさすがのデキ。戦隊ものは手垢つきまくりだし歌が始まらないってのもダウンタウンがやってたぐらいの基本。あれか基本技を出すことによって格の違いを見せつける作戦かと思ったら挙動不審でポイズンを軽く吹き飛ばした。カウス師匠がチャンピオンのハンデで5点減らして96点というわけのわからないことを言っていた。8

ザ・プラン9は大舞台でまわりがみんな緊張してたのに堂々とやってたと思う。募金しなさいのくだりとかよくできてるし、予想以上に良かったけど渡辺リーダーも言ってたように漫才としてどうだろうと思われちゃうのは仕方ない。決勝進出させた人が悪い。8

麒麟は前半低調でこれはついに決勝対策で温存してきた!と決勝への期待を膨らませた。「なんや2Rから急に」からわりと面白くなった。でもいままで見てきたネタに比べたら斬新さとかもう無いしだいぶ枯れてきたなあと寂しい限り。長めに展開したガッツ石松のくだりが熟練のテクニックとして審査員には好評だったようだけど、どうなんでしょうか。8

トータルテンボスはかなり期待外れ。最初の「ダンボール箱や〜」を「宝石箱だろ」というツッコミからして浮世離れしている。ツッコミって本来は見てる人の代弁だからあのスピードでこれはどうなのと思った。その後も速すぎてついていけないところが多く、アフロの「一個置きに食いつけ」というツッコミを持ちましていよいよ複雑さは深刻なものに・・。でも5位なのな。内モモ攻撃は良かった。7

チュートリアルは去年ので認知されていたおかげで冒頭から徳井ワールドに会場を巻き込めた。ベーコンと言われた時のはしゃぎはもうわかってても面白い域に。前回から手のひらを返したような高得点。なんと審査員全員が最高点をつける完全1位通過。去年はなんだったんだろう・・。8

変ホ長調はたぶんどっかで観たことがある気がするんだけど気のせいなのかな。まあ基本的にはますだおかだとかよくいるピン芸人がやる有名人イジリ系なんだけど、使い方がちょっとひねってて結構高度。何が悪かったのかかなり厳しい採点でちょっとかわいそうだなと思った。7

笑い飯はみんなウケてたとか点数が高いとか言ってたけど、内心はこのぐらいなら残るのは簡単だと思ってたに違いない。前半部分で余裕を見せて見慣れない展開を繰り出してたけど、結果的にそれが余計だった。後半のおにぎりは安心して見られたけど優勝候補として期待されてたぶん物足りないなと思われたんじゃなかろうか。最初の紹介Vの西田さんがいちばん面白かった。お互い温存しあったのだが麒麟に1点差敗れる。7

敗者復活枠はラストチャンスのライセンス。ライセンスには個人的に思うところあるのだがまあそれはどうでもいいとして、これまたネタとしてはふとんがふっとんだと同じくらいのドラえもん。成子坂追悼なんだろうか。ジャイアンへの仕返しでリアルな武器を出すとかは逆に度胸がある笑。渋谷系のくだりが面白かった。笑い飯落としてこれを上げる気かと心配したけど評価は冷静だった(世代的にこのネタがこの審査員には向かない)。8