M−1グランプリ決勝回顧2

昨日の続きです。
麒麟は1Rが温存だったからどんだけすごいネタが出てくるのかと期待したのに、別にたいしたことはなかった。結果的にはいつものように1R>2Rということで別に温存してたわけじゃなくあれが全力だったと・・。「おれが橋に」のくだり*1は良かったが。麒麟はDVDもつまらないし、ちょっと休んだ方がいいんじゃないだろうか笑。そんななか貧乏頼りだったはずの田村のコメントは日に日に成長してるなと感心した。でもこんなことになるなら笑い飯の温存ネタを見たかった・・。7

フットボールアワーは岩尾がずっと大声出して押し切る居酒屋ネタ。よくやってるとのことなんで自信作なのでしょう。取り皿は相当押してたけどあんまりウケてなかった気がする。後藤も聞き取れないのか緊張してるのかツッコミが不安定だった気がするけど、逆にただ覚えてきて喋ってます感が無くて悪くなかった。お2階パスタの美味しい店/空いたグラスお下げします/お時間50分少々かかりますあたりはいい感じだったけど、後半のびっくりメンチカツが野菜炒めとかちょっともったいなかったような。巷ではチュートリアル圧勝と言われてるけど、出順の影響もあったように思う。チャンピオンの貫禄は見せた。9

チュートリアルは別れとチリンチリン盗難をひっかけた(?)凄いネタ。チリンチリンの響きだけでもう面白いもんなあ。余計なカメラワークで徳井さんの痙攣が映らなかったわけだが、どうしてくれるんだろうか。審査員の顔とかも映す必要無いしなあ。審査員といえば毎回紳助が松っちゃんの採点を覗いて大はしゃぎしてたんだけどあれはなんだったんだろうか。すげー気になった。徳井さんの「どこさがしてもないんや・・」のあとの渇いた笑いは伝説だな。満場一致になったのには驚いたけど、フットの場合はただの優勝じゃなく2勝ってことになるわけでカウス的なハードルがあったのかもしれん。1R・2Rともに満場一致というパーフェクト優勝。去年これを破った品川庄司はマジスゲー(しつこい)。9

今年はいまいち盛り上がらなかったと紳助も途中で言ってたけど、個人的には全然ダメだった組が無く、高水準のいい大会だったと思う。オンバトが空洞化したいまこんだけいい番組は無いのだからね。そういう観点で改めてフット参戦を考えると、これはとて凄いことだったと思う。toroneiさんはどんどん卒業させて新勢力にチャンスをとおっしゃってますが、オンバトが力を付けた芸人に次々と見捨てられスカスカになってしまったのに、いままたM−1から面白い人たちを卒業させていったいどこへ送り込むのでしょうか。出世したらネタをやらないという流れを加速させるのは大反対で、せっかく面白いネタができるのに下手にバラエティなんかで才能を空回りさせるのは人類にとっての損失です。そこに一石投じたということでフットの出戻り、そして健闘というかっこ良さはもっと評価されて然るべきだと思います。有力芸人がネタをやるのはお正月特番では無く、M−1であるべきだ。ブラックマヨネーズをあんなとこで無駄に座らせてるだけとかもったいないにもほどがある。

*1:川細いなー