有馬記念感想

ディープインパクトも凄かったけれど、ダイワメジャーは無いだろうと思ってただけにダイワメジャー3着が立派だなと思った。昔、有馬は秋のG1連戦による疲労がポイントだと言われていて、3連勝のダイワメジャーがここでも結果を出したというのは馬の優れた体力やスタッフの力によるものか、もしくは能力がそれほどまでに高いかのどちらかだ。それから距離について。3人気ではあったけど、多少の心配はみんなあったはずで、一歩間違えばアドマイヤメイン逃げの作る流れによって昔タップダンスシチーが潰されたような事態もあったと思う。そうならなかったのは2番手から冷静にペースを守ったアンカツの無心騎乗*1のおかげ。レース後のコメントで距離を敗因にあげているように本人も上手く乗れば距離もこなすという認識だったんだと思う。人気がそうであったように天皇賞勝ちで2000も2500も変わらねーって思いがちなところを冷静に距離を持たせるためにどう乗るかと考えてきっちり3着を守ったのは凄いことだし、金を背負って走る騎手として大変素晴らしいプロの仕事だった。アンカツは無心騎乗を極めることによってこのところますます進化している印象がある。これで46歳だってんだからまた凄い。ちなみに先週・今週のブックの岩田騎手との対談でもアンカツはこの奥義について前・後編にまたがって語っている。今週の後編の方ではあんなに手の内を明かしていいんだろうかと思うぐらい語っている。本物のプロは余裕がある。予想で金取ろうとしてる人たちに見習わせたい笑。
おれの馬券を打ち砕いたもう1頭のドリームパスポートは秋の活躍のツケが出た感じの馬体増で、直線もモタモタして間に合わなかった。微妙にひっぱった写真判定はなにかの嫌がらせでしょうか。この3・4着によって選手権でsaiさんが大爆発。実馬券でどうなったのか続報が待たれます。やきにくたべたい。
5着メイショウサムソンも三冠がかりがあったわけでもちろんこれが全力ではないでしょう。6着デルタブルースは前々で早めに仕掛けるつもりが間違えて横に仕掛けてしまったようです。10着スイープトウショウはゲートでいつものネタを披露しただけでした。池添騎手への温情裁定もこれではうかばれません。11着コスモバルクも馬体絞れず先行できずのいいとこなし。来年に期待ってことで。
こうして改めて見ると、ディープインパクトポップロック以外は力を出し切れなかったということになり*2、有馬凡戦説が出てくるのもしょうがないところですね。まあでも「一般の競馬ファン」にとってはそんなことは知ったこっちゃないわけで。その件につきましてはまた次回。

*1:幸のやつとは違います

*2:じゃあダイワメジャーも凄くないじゃん笑