最適混合戦略

競馬はすべてのレースに共通する必勝法というものが成立しないようにできています。これは宇宙の真理であって理屈ではありません。そういうものなのです。それはちょうど将棋が限られた世界のように見えていつまでもゲームとして成立し続けているのと似たようなものです。結局、どんな理論もある場面では正解で別の場面では間違いということになってしまう。このことから競馬予想はいくつかの流派に分かれます。
全部説明するのはめんどくさいので、全部省略して次に行きます。馬券で勝つための究極は当たるレースを買って、当たらないレースを買わないということです。どんな人でも1年間のなかで超儲かったレースというのがあったかと思います。そこだけにすべての資金を突っ込めば回収率という指標がぶっ壊れるほど勝てるはずです。でも、これを実行できる人はたぶんほぼいません。さらに実はこれが最強というわけではありません。その理由はそうやって大爆発した儲けをもう1回賭けて当てれば、さらに儲かることは明らかだからです。そっから比べると手元に用意した最初の全力資金はちっぽけなものでしかありません。それから、このやり方は一発勝負なのでハズれると再起不能です。それどころかきっと取り戻そうとして死にます。まあそれがギャンブルの本当のすがたなんですけど、他人の事情と馬の体調でどうにでもなってしまう不確実なもの相手になにも死ぬことはない。
現実的には、得意なレース(条件)を見つけてそれを買うという作戦がいちばんで、おそらくみんなすでにやってると思います。ただそれも定額でダラダラ買っていくと行き詰まるので、どこかで勝負する必要があることは変わりません。勝負に行くかどうかの基準も考えないといけません。しかし、得意な条件って本当に間違いないですか?遊びで買う馬券って結構当たったりしませんか?勝負に行くかどうかの根拠は絶対的なものですか?馬券の種類は?それらすべてのルールをきちんと説明できますか?
そこで登場するのが最適混合戦略。これは本来プレイヤーが上級者しかいなくなると全員が最善手をとって誰も勝てなくなるということから生まれたもので、常識を超えた神の一手がこの均衡を突き破って勝ちに近づけるという考え方です。麻雀マンガなんかでは意外な一打とかよく出てくるはずです*1。レース選択、予想、馬券、金額・・。そんなに何列もあったらなかなか揃わない。というか僕の場合、自信があるときほど当たらないので、自信度や券種を自分で決めないという作戦にたどり着きました。心を無にして宇宙と一体化すればおのずと未来は開けるのです。なんだこれ笑。来年もよろしく!

*1:デジタルとかよく馬鹿にされてる