競馬絶対理論

もともと去年あたりから心身ともに弱っていたのですけれど、今年に入ってからの具合の悪さは尋常じゃない。これはもう天にツバを吐くような発言のせいにちがいない。天罰は存在するっ・・!良い子に悪影響を与えるようなことを軽率に書くもんじゃないですね。
先週土曜売りのゲンダイに載った広告が面白かったので釣られておきます。あーめんどくせ。

「競馬にも絶対はある」それを証明したかっただけ


トニービン産駒は東京が強いの根拠は?
−夏の牝馬は強いの根拠は?
田中勝春騎手東京で強いの根拠は?
武豊騎手が1番人気に騎乗なら鉄板の根拠は?


 これらは、筆者が競馬をはじめたばかりの頃に、少しでも的中のヒントが欲しいと詳しい友人に教えてもらった競馬の定説的な話です。そもそも、これらの話の信憑性や根拠はどこにあったのか?そこに疑問を感じ、データ集めに奔走することになったのです。そして競馬史52年のデータ決定版の完成後、以下のように明確な根拠を持ってご説明できるまでになりました。


ちなみに、武騎手が1番人気に騎乗した場合を例に解説すれば、1987年から2006年までに1番人気騎乗したレースは4840。うち、1着は1754。勝率は36.24%です。この数字を高いと見るか低いと見るかは人それぞれであることから、これを鉄板と言うか言わないかは敢えて論じません。しかし、筆者がこだわるのは「100%来る」もしくは「100%来ない」というデータのみなのです。100%のデータを用意し、しかもそれが膨大な数に上れば、「競馬にも絶対はある」を証明できると考えたからです。それこそが「競馬絶対理論」の趣旨です。


ちなみに武豊騎手が「100%来る」場合の条件の中から1つだけ挙げれば「1番人気で森厩舎の馬で中9週以上あいていた場合」が勝率100%、鉄板の例です。それでは、かつてこのような質問に対して分かりやすく明確に答えてくれる解説者・予想家・TMがいたでしょうか?残念ながら筆者は見たことがありません。筆者ならこれらの理論的または実証的な答えを出せます。誰もが知っているように思われても、実際には誰も明確に知らない基本的な問題に対して正しい答えを用意していることが「競馬絶対理論」を従来の競馬の常識を覆す最先端の理論たらしめているのです。


「競馬絶対理論」は、理論的、数理的、あるいは統計的な根拠にもとづいています。根拠のない不明確な考え方はいっさい出てきません。(以下略)

最先端らしいけど、言ってることはずいぶん遅れてる。まず競馬に絶対はありません。真面目に書くのもうっとうしい笑。タイキシャトルの引退式の話からやり直せ。実力差があっても事故や不利、ヤリヤラズ、展開、体調、馬場などで結果は変わる。むしろ強い馬がコロっと負けることが多いという事実にどう取り組むかが近代競馬予想のテーマであって、それを認識していないってのは土俵にも上がれていない。まして絶対はあるなんてなあ。世界が明日も変わらないっていう保証だってどこにも無いんですけど。
ご自慢の100%のデータだって、それはいままでがそうであったというだけで、次もその通りになるという根拠にはならない。次で風向きが変わるかもしれないし、ルーレットだったらむしろそろそろ逆の目が出る頃合なんじゃねーのとか考えそうなもんですよ。過去のデータというのはそういう性質があるので、近代競馬予想では数字よりも理屈を考えます。そうやって、たまたまそうなったのかはたまた根拠があってデータに偏りが出たのかを見分けるわけです。データの根拠というのはそういうものであって、間違っても数字が100かどうかではありません。だいたい統計というなら十分なサンプル数が無いと成り立たない。十分なサンプル数があり、なおかつ100%を保ち続ける条件なんて相当に厳しそう。で、実際の例として樅の木賞が載ってるんだけど・・。

「100%来ない」といえる条件に関しては、下記の7頭が条件に当てはまります。


クリノスミレレディ…同条件において、小島茂之厩舎/馬主・栗本守氏が出走させてきた場合、複勝率は0%。
バイオレットピース…同条件において、北村友一騎手の複勝率は0%。
マイネルカンターレ…同条件において、コスモヴューファームの生産馬は複勝率0%。さらに、この条件でコスモヴューファームの生産馬に津村騎手が騎乗していた場合も0%。
アポロサーカス…アポロサラブレッドクラブの所属馬に関しては同条件においての複勝率は0%。
シベチャリレンジャ…同条件において、伊藤強一厩舎所属馬の複勝率は0%。大矢牧場の生産馬も0%。
ウルワシノハナ…馬主・華山龍一の所有馬で平野牧場生産馬は、同条件においての複勝率は0%。
エイシンエーケー…同条件で野元厩舎所属馬に野元騎手鞍上の場合、複勝率0%。


以上のように、理論的、数理的、あるいは統計的な根拠にもとづけば、「100%来ない」といえる7頭がいとも簡単に消せたのです。軸馬に関しては、独自の方法論で優先順位が確定していたため、その軸馬の数と数値により馬券の種類を3連複、5点指示と判断。

最後、7頭残したあと結局予想するところがかわいいな笑。なんせ残した7頭の人気が1234678。意味ねー笑。結果が7人気→6人気→2人気で3連複180倍。むしろ7頭立てにしてからどうやって5点で取るのかの方が興味深い。あと文系のおれがこんなこと言うのもおこがましいですけど、マイネルカンターレのくだりが相当秀逸じゃね?おれが疲れてるのかな。