平凡な予想からの脱却

今日はまず日曜10Rの若潮賞から。昨日もちらっと書いたけど、目の前に16頭立てのレースがあって、どの馬が勝つのかなーと考えたとき、ヒカルベガをどうやって避けるかというのが人類がいまいちばん考えなくてはいけない問題なのです。単勝1人気で2.3倍と実際かなりの人気を集めてる。展開を考えると逃げ馬不在で先行力が生きるように見える。ヒカルベガ以外の先行馬で圏内っぽいのは、キングルーキーかジェイウォークかレッドビームシチーあたり。結局このなかの2頭で決まるのだが、先行有利という切り口でヒカルベガを本線からどかすのは難しい。ちなみに騎手を見わたしちゃうと、ここは横山典が抜けていてますますヒカルベガ信頼に傾いてしまう。
横に並べてそこから選択すると、どうしてもわかりやすい有力馬から逃れられない。そこで1頭を縦に見る予想法ならばこの問題を乗り越えられるのではと考えてみる。ヒカルベガで言うと、定量戦からハンデ戦で斤量がわずかながら重くなる。中山は2回しか走ってないし0勝。どちらかというと2・3着が多いなど、どうにか不安な要素が見えてくる。一方、勝ったジェイウォークの立場にたてば、0勝の1800からの距離短縮。ハンデ戦で2キロ減。前走はシャドウゲイトが楽逃げだったのに対し、包まれて終了という参考外の成績(それでも2着馬とは少差)。ヒカルベガとどっちが強いかを考えず、条件好転と人気だけを考えればジェイウォークから入って、あわよくばヒカルベガ凡退で高配当という陣形が組める。ちなみに横山典は前走強い相手と張り合った反動なのかなあとコメントしている。ブックは手前を替えていないので右回りがダメなのではと分析。
平安Sは展開(傾向)と騎手を意識するともうそれだけで選択肢が大変なことになる。選択肢が増えるほど、少しのキズでもいいからそれで何頭かふるい落とそうと考えてしまう。で、そうなるとサンライズバッカス(脚質・馬体増・人気)やメイショウトウコン(脚質・調教バテ)からはどうしても遠ざかる。ところがサンライズバッカスだけを縦に見れば、前走がG1でしかも休み明け好走の叩き2戦目。スタートも良くなかったし、落鉄もあった。そこで3人気5着だったことを考えれば、今度は・・という期待は十分アリだ。メイショウトウコンの場合はダートで底を見せていないのに9人気なのだから似た感じのタガノサイクロンと比べればそれだけでもう大妙味。内枠有利だしね。もし仮にレース前に差しが決まると予測していても差しの選択肢にはフィールドルージュが立ちはだかるのだから、やはり最初からどちらかの実力を信じて、こんな人気は不当評価だと立ち向かうことが的中するために必要だった。
縦の予想はある意味では好きな馬を何も考えずに買うような応援馬券に近いものがあり、結論が先にあって理由を無理にでもひねり出すような感じで予想としてはあまり美しくない気がするんだけど、レースをちゃんと観てきちんと復習したりしないと成立しないので、実はちゃんとやろうとすると簡単にはできないことだったりする。なにより安易な人気馬に騙されることが減るというのは大きいと思う。