人間はただの数字

いま売りのブロスで太田さんがあるある納豆事件や不二家牛乳事件について、おまえら騒ぎすぎじゃね?ということを書いている。終盤から一部抜粋。

不二家で起きた問題は、もし同じことが近所の駄菓子屋で起きたとしたら、ともすれば笑い話で済むような問題が含まれている。そこにあるのは大衆の大食品メーカーに対する「一流であれ」という思いではないか。

実際には逆で、これらの問題は最低限のことができていなかったことが問題なのであって、一流企業が一流で無かったとかそういうレベルの話ではない。不二家とあるあるは微妙に問題点が違うのだけど*1、共通するのは消費者を馬鹿にしていたということ。どうせわかりゃしないだろうとか、それでどうにかなっても知ったことじゃないという甘い認識がこういう事態を招いたのだ。ゲンダイにソフトバンク解約すると6万円っていう記事が載ってたけど、大丈夫なんでしょうか。売上げとか視聴率とかの数字だけを大事にして、その数字が実際に生きて暮らしてる人間だってことを忘れてはいけないし、自分たちもそうやって企業に舐められるようなただの数字に成り下がってはいけない。
似たような話で「女性は機械」の失言問題が盛り上がっている。失言は失言として馬鹿だなあと思うけど、それだけの話。例えばの話だけど、口汚い偉い人っていっぱいいませんか?公の場やお客さん相手に無礼なことを言う人はさすがにいないだろうけど、そうでない場所でお客の悪口言ったり、お客を侮るような発言をする人なんていくらでもいる。そんな人でも偉いのは有能だからでしょう。仕事と人格はあまり関係無い。で、本当は、そういう発言をするかどうかじゃなくて、そんなふうに思うことが罪なのだ。そうなってくると、この問題を執拗に叩くご老人方のなかに自分は潔白だと言い切れる人がどれほどいるのだろう。ゲンダイによるとこの発言によって、北九州市長選と愛知県知事選の自民党側が負けそうだと書かれてる。国会で野党が全員欠席とかにもなってるようだけど、それとこれとは別なんじゃないのかなあ。失言大臣がいるから自民党に入れるのやめようとか、相手の失敗につけこむことでしか攻撃できないとかショボイよなあ。。
それからゲンダイに載ってたんだけど民主党河村たかしが格安で豪華な議員宿舎から古い賃貸マンションに自主的に引っ越したという記事には超感動した。

*1:後者は包丁を販売しただけのようなもの