控除率が下がるのに

競馬法が改正されて控除率が下げられるようになるらしい。これは大ニュースですね。いままではじゃあ控除率下げちゃえばいいじゃんという案はできるだけ使わないようにというのが大人のマナーだったはず。それは儲かってる中央競馬控除率を下げることができても、それ以外の例えば競輪とか競艇とかはとてもそんな余裕が無いし、競馬の方が有利な賭けだってことになるとただでさえ勝負になってない現状では、その影響は計り知れないからだ。したがって競馬だけが抜け駆けして控除率に手をつけるのは禁じ手だった。それがなんで急に解禁されたんだろう。もともとそんな紳士協定なんか無くて、控除率を下げろという声を押さえつけるための情報操作的なものだったのかなあ。この話をすっかり信じ込んでた僕としてはそんな日が現実にやって来るとは夢にも思わなかったな・・。
一部で控除率ダウンによってJRAが圧迫されると力の無いところにしわ寄せが行って競馬界全体としてマイナスに働くのではないかという見方があるようだけど、もともとこれは余裕があるからこそできることであって、控除率を触ってノーリスクで売上げアップになるのなら、ほかの苦しい公営ギャンブルがとっくにやってるはずだと思う。やるならいまのうちだってことなんだろう。馬券の売上げがこのまま下がり続け手の施しようが無くなってからでは遅いと。控除率をいじらないのであれば、それに替わるアイデアを出さないといけない。去年あたりから目立つ露骨な賞品等によるわけのわからない還元なんかで金をばら撒かれるぐらいならこっちの方が断然ありがたいはず。このように競馬は落ち目とか危機だみたいな雰囲気あるけど実は無駄使いも多いのだ*1。それによく指摘されるようにJRAには意味不明な雑収入があったりもするので、これを口実にしてなにか別の狙いがあったりとかしてもそれはまた必ず批判されることになるだろう。
あとはまあ単勝特別給付金分のおまけはだいぶ前からあったけど、だからといってみんながみんな単勝だけ買ってるかというとそうでもない。今回の話もこの特別給付金のように馬券の種類によって控除率を変えるのではと予想されてるからどれほどの影響があるのか現段階では読みづらい。が、控除率の変化によって微増した払い戻しはおそらくそのまま次なる馬券へと姿を変えるはずだから、新規のファンの開拓とか購買意欲への訴求効果など抜きにしても見た目の売上げは上がるだろうね。とりあえずたくさん馬券買ってて当たってる人は変に水を差さずにアホ面して超ナイス!!とか言っとけばいいんじゃないでしょうか。

*1:中居くんとかな