岩手競馬廃止騒動への反応

岩手の話には驚いた。みんなが親身になって心配したりしてくれてるのに当事者はケロっとしてるみたいな感じだね。現実問題としていままでそこに在ったものを無くすってのは結構エネルギーが必要でわりとめんどくさい。伝統とか歴史とかがあったりすると余計にややこしい。
今回の成り行きを眺めてると競馬の廃止というショッキングな出来事に対する抵抗はやはり侮れない。外野ではそりゃ岩手が潰れるなんてことは誰も望んでないとは思うけど、現地ではもっといろんな意見や考え方があるだろうし、あれだけ赤字に赤字を重ねておいて何の打開策も無いままとりあえず続けようよと言われたら、議論なんてするまでもなくお断りするのが普通の考え方だと思う。だから最初の接戦のすえに廃止、そのあとの一瞬でそれが覆って存続という展開もこれはまたずいぶん恵まれた、もっと言えば甘やかされてるなあという印象。このまま行けば全員無傷で誰ひとりたいした反省も無いまま赤字運営を繰り返すだけのような気がする。「この成績で廃止にならねーんだからどうせ次も誰かがかばってくれるだろう、そんでなんだかんだで時間を稼いでればそのうちJRAとかソフトバンクとかなんとか殿下が出てきていい感じにしてくれるかもしれない」なんて淡い期待を抱いたりしてな。関係者はなぜ廃止の一手しか無いはずなのに存続させてもらえたのかってことをよく考えて噛み締めた方がいい。でないと何も変わらないし、いくら世論が甘くても何度でも許してくれるわけじゃないだろうからね。つーわけで、本当に岩手のことを考えるならば地方競馬を無くすなんてとんでもない!とかこれからは僕たちも馬券を買っていこうよ!みたいな瑞々しい意見は聞こえはいいが浅はかだ。むしろ甘ったれに加担してるようなものだから同罪だまである。国会じゃちょっと水買ってたってだけで袋叩きだったでしょ?あれぐらいでちょうどいいよ。
本当は将棋の話に行きたかったんだけど残念ながらもう寝ないといけない時間になってしまったので今日はここまで。