Jpn問題

先日のランキング&ブックマークの件でついにmomdo様までもが身の丈を超える長大な剣を軽々と担ぎながら参戦してきていてちびった笑。日付的にmomdo様が本気なのかマジなのか判断しかねるのですが、それをきっかけにtoroneiさんに対していくつか誤解があったことに気づきました。とりあえず謝罪してうまいことうやむやにしたいと思います。toroneiさんごめんなさい。反省して以後気をつけます。それにしてもmomdo様のあそこであえて乗ってくることによって遠まわしにそれに気づかせるという恐るべきテクニシャンぶりに戦慄した。
では、本題に。今日売りの競馬ブックにJpn問題が取り上げられてて、改めて酷いことになったものだなあと保守派の僕は思ったわけですよ。地デジってなに?島田明宏氏の見解によると、この表記は一過性のものでいずれ開放が進んでいけばJpnは消滅してGに戻っていくらしい。言われてみればたしかにそうだ。すると、同じレースを勝ってもこの先数年間だけはJpn勝ち馬ということになって、なんだか気持ち悪い。生まれた時期が悪かったというだけで微妙に勝ったレースの価値が下がっているというのもかわいそうな話だ。それとも過去のレースに遡ってGを取り上げるということは無いのと同様に、G復帰のときに過去に遡って修正されることもあるんだろうか?いずれにしても中身の無い無意味なルールのせいで無用な混乱を招き、競馬の重大構成要素である継続性を破壊するというのはあほらしい。
グレード制は競馬に参加するすべての人にレース体系をわかりやすくするという重要な意味と効果があった。同時に一般ファンにとってどこで盛り上がればいいのかをそれとなく教えてくれるものという面もある。単なる表記にすぎないのだからいいじゃないかというヘンテコなJpn併用のグレード制なんて地方競馬も苦笑いだ。事実上半分ほどのレースがイメージ的に格下げとなるわけで売上げにも多少影響あるんじゃなかろうか。
そして、最も重大な問題はレースレートだ。すでに砂金さんのご指摘の通り全面的にルールに従えばレートによってグレードの格が上がったり下がったりする可能性がある。G2やG3だといまでもちょいちょい変更があったりもするのでそれほど問題でないかもしれないが、万が一G1でそのような事態になると変なことになる。例えば、数年の間空洞化した路線がルールによって降格した後に突如強豪馬が一斉に誕生した場合、同じレースを勝っても格が下がっていて、弱い馬のせいで空洞化したはずなのにその評価は弱かった頃勝った馬の方が高くなる。また、そのような多数の強豪馬拮抗の状況で正しいレートが与えられるのかどうかも心配だ。競馬の性格上レイティングは言うほど簡単なものではない。ブックのフリーハンデでも見ればわかるはず。ひょっとするとレースレートを維持するために主催者が禁断の技を使ってしまうかもしれない。これは超心配。逆に前哨戦でG1よりメンバーが揃ってしまうケースもありえるわけだがそれをG1にするとかになってくるともうめちゃくちゃだ。
辻一郎氏の記事によるとJRAは体系を変えるつもりはないと言っているらしいので、心配しすぎなのかもしれないけど、先のことはわからない。実際海外競馬ではこのへんをどう乗り越えているのか知識が無いのでわからないのだけれど、馬券の売上げこそが競馬の基礎であることは大前提であって、対外向けに背伸びしてみた結果国内のファンが興味を失って離れていくような事態になってはどうしようもない。ちなみに殿下の記事をここで褒め称えると全体的にゴマスリに必死みたいになるんで今日はしない。