強い人は皆優しい

心優しい方々にいろんなところで反応してもらってるようで思っているほど世の中捨てたもんじゃないですね。馬券の神様もこの流れに乗ってそろそろ僕のことを許してあげたらいいのに。
昨日、鋼鉄三国志という深夜アニメが始まりました。どうやら呉が舞台で主人公は陸遜(美少年)。そして孔明(美形)の弟子という設定。いわゆる腐女子向け。こないだのデスノートでも死亡寸前のLとライトで原作には無いそっち方面のシーンが入れられてたし、流行ってるんですかね。そういや声がライトと一緒。ストーリーは手にした者に無茶苦茶な力を与える玉璽をみんなで取り合うみたいなよくある話。それを火山に捨てに行くのかどうかはちょっとまだわからない。ちなみに赤くて顔の形だったりはしない。7つ集めたりもしない。なぜか孫権曹操は女。いまのところ武将の名前以外三国志とは無関係の様子笑。話のショボさがある意味興味深いので生暖かく見守っていきたい。
さて、実際の陸遜呂蒙の後を継ぐ呉軍後期の総司令で、この2人の作戦によって荊州を守っていた関羽は討たれてしまい、その仇を討つために蜀は呉に決戦を挑み、その準備中に張飛は部下に寝首をかかれ、劉備は軽率な進撃を知力96の陸遜につけ込まれ大敗し、まもなくそのショックで病死する。勢いのあった蜀の全盛期をあっというまに終わらせたのが陸遜だったというわけです。
劉備が冷静さを欠いて呉に突撃していったのは死ぬときは一緒と誓った関羽が討たれたからであり、また奪われた荊州関羽に任せていただけあって大変重要な土地だった。つまり、関羽の敗戦こそがその後の蜀の運命を決めてしまったと言える。その関羽が敗れるきっかけは当時まだ無名だった陸遜を侮って油断したためで自業自得なわけだけど、荊州からの呉軍の攻撃を受け、麦城というボロボロの小城に追い込まれた関羽が上庸の劉封孟達に最後の望みをかけて援軍を要請したときに、劉備の養子である劉封は急いで助けに行くべきだと主張したのだが、先輩格の孟達は「関羽は魏と呉の大軍に挟まれ、立て篭もる麦城は防衛能力ゼロ。占領したばかりの上庸を捨てて救援に向かったところで勝ち目は無い」と言い援軍は送られなかった。
とりあえずどうにかして関羽を麦城から脱出させるだけでも展開が変わってきたのでは・・と思うのだけど、事ここに至っては被害を最小限にという孟達の判断もわからないではない。しかしながら、結果的にこれが関羽死亡の決定打となり、この件で劉封は責任を取らされ打ち首。孟達は蜀に居場所が無くなり魏に投降というハメになるわけで、蜀を傾けた最大の原因は実のところ孟達だったと言わざるをえない。その昔、城を持っていなかった頃の劉備が、曹操の猛攻を受けていた陶謙を何の関係も無いのにわずかの兵で助けに行ったことで表舞台にのし上がっていったことを考えるとなんとも皮肉な話だ。