皐月賞感想

今年の皐月賞は買える馬がたくさんいて、選択肢の多い面白レースだった。混戦のフェブラリーSで見事フィールドルージュを指名した混戦の専門家の僕としましては当然レース前日から大興奮でディープインパクトの勝負服で待ち構え、当日は午前中の騎乗をキャンセルして皐月賞一本に絞り、PATに向かって口頭で馬券を購入しナムラマースを5人気まで押し上げた。その結果どうなったかはご存知のとおりでございます。
さて、そんな経緯があったから言うわけじゃないですけど、レースの内容そのものはメンバーレベルに比べれば凡戦といっていいぐらいだったと思われます。第一に、いったい何頭の馬が凡走したかということです。凡走する馬が多ければ勝つためのハードルも下がってくるわけで。それからみなみなさまご指摘の通り展開利による行った行ったは後続の騎手の判断ミス、つまりは人為的なレース結果に見えてしまい、そのために何億吹き飛んだのかを考えるとごはんもノドを通りません。5着メイショウレガーロも前残りでその上に人気の2頭が手遅れ差しでやっと食い込んだ形。どうみても展開が物を言った感じです。これで勝ったヴィクトリーと差し損ねたアドマイヤオーラが同門なのだから競馬は奥が深い。
馬券的には混戦に押し出されて人気にならなかったヴィクトリーとトライアルで死んだフリして人気を下げただけのサンツェッペリンということで3連単162万という数字ほど無茶苦茶な話ではなかったように思います。もちろんあれだけの選択肢が存在したわけだから難易度としてはかなりのものですが。期待したナムラマースは先日の本命馬調査とその後の見回りの結果、予想サイト界隈では大人気だったようです。これはいわゆる原宿理論*1ということになるわけですが、藤岡佑の「仕掛けてまで行く必要はないと思った」というコメントには仰天した。そりゃ各地で下手くそと認定されても文句は言えないなとさすがに納得した。一方、勝った田中勝はフジテレビにまでG1連敗記録を持ち出される15年ぶりのG1勝ち。天真爛漫そのものの彼が難しい馬を乗りこなしてみんなに祝福されるの図は競馬のさわやかな1ページで感動的でした。田中つながりで爆笑問題の田中さんはこのレースで4万円を798万にしたとのことで、これはすごいと認めざるをえません。みなさまおめでとうございました。それでは最後にモチで17着だった川田騎手の味わい深いコメントでお別れです。ではまた。

後ろからでは持ち味を生かすことができないですし

*1:同じ読みが集まると裏切られる