天皇賞春感想

実は今週も府中に潜入してた。前日つまらなそうに見えるレースも現地だと張り切って全部買ってるからね。レースとレースの間も時間が足りないくらい。もう汗だく。やせちゃうぜこれ。反面、馬券収支にとって重要なレースの見送りがまったくできないというのは大きなハンデキャップ。これが1人エキスパートモードか。まあおれの場合投資法を改善したくらいでどうにかなるレベルではないからな。なんとかチャンスでたとえ時間が戻ってもおれの場合うまくいかないだろう。
さて、天皇賞。勝ったメイショウサムソンはあらためて根性の馬であることをみせた。前走が休み明けだったから、今回は多少発揮できる能力がそがれていると考えられるので、結果としてこのメンバーではスケールが違ったということだろう。こうなると、去年の終盤に崩れたのは三冠ロードでの疲労があったということでいいだろう。石橋守を不安視する声はいつも絶えないけれど今回も仕事きっちりで、乗り続けることによる熟練度みたいなものがあるのだろうね。
波乱を呼んだ2着のエリモエクスパイア神戸新聞杯で1分58秒台でドリームパスポート(同タイムメイショウサムソン)に0.2秒差というのがあった。前走10着というのが見栄えのいい着順の馬が多かっただけに煙幕になったわけだが、あれはかかっただけで力負けではなかったと。そしてその気性の難しさをカバーするために福永が中間つきっきりで調教をつけていた。これを指摘して▲だったのがゲンダイの名物予想家・橘記者。ネットでは打ち上げ花火さんが◎。かっこいい。
4着に敗れた1人気アイポッパーはスタートで後手を踏んだのが痛かったか。まあただリズム的にここは凡走しておかしくないところであり、コロコロと騎手を替えているのも力を出し切れないだろうと読めるヒントだったわけだ。穴人気を通りこしてメイショウサムソンとほぼ同程度の人気だったデルタブルースは完敗でついに底を見せた形。スピード馬場が合わなかったというのもあるだろうけど、やはりもうG1を取るだけの活力に欠けるということか。結局1、2着は4歳馬だったわけだしね。
天皇賞春も終わってみれば3連単30万馬券で、上位人気の3択をクリアして、かつ11人気のエリモを拾わないと当たらないというかなり難解なレースだった。今年のG1はなんかこんなんばっかりで大丈夫なのかなあ。おれは訓練を受けて慣れてるからいいけど、一般の方はさすがにそろそろつまらなくなってきてるんじゃないのかね。競馬場に来てる大勢の人のうちほとんどが負けて帰ってるのだろうなと想像してちょっと暗い気持ちになった帰り道であった。あ、そういや念願の「ライアーゲーム」(甲斐谷忍集英社)をようやくにゅうてした。面白いマンガだけが友達だ。競馬なんてくだらない。