気にしないで済んでいる人の見本

小倉弁護士がまだやらかしてるのをたまたま見かけて、人は変わらないなあと思った。多少の過ちは大目に見ようが持論の僕にとってあの手のモンスターは目を背けたい現実です笑。一面的な物の見方しかできない、頑固で人の話を受け入れない、そしてそのような自覚が無いというまさに完全体。
ちらっと見た限りでも、小倉先生に意見してる方々はたいていまず匿名による卑怯なネガティブコメントはどうにかしたいという点では同意していて、それでも小倉先生ちょっとおかしいですよと述べているわけですね。一方の小倉先生は、そうやって匿名の卑怯者に苦しめられて泣き寝入りするしかない被害者たちを君たちは見殺しにするのかの一点張り。それなのにさも議論が成り立っているかのようなこの光景はプロレスそのものですね笑。
とりあえず素性を明らかにした実名以外はすべて匿名というのだけはどうにかしたらいいと思うけどなあ。例えば僕あたりはフツーに匿名ですけど、訴えようと思えば別に訴えられると思います。一方で追跡が困難な立場を悪用して卑怯な攻撃をする匿名発言者というのもたしかに存在する。でも人数で比べたらおそらく「どうにかしなければいけない匿名」なんて全体から見てごく一部でしょう。それと、そのように見える人たちも彼らなりの正義にしたがって気に入らない発言者を攻撃しているわけで、本当に不当な攻撃をやたらめったにいつまでも繰り返すような問題児となるとさらにその数は少ないと思われます。そのような一部の無法者を封じるために善良な利用者もろとも一網打尽にするようなことはなるべくやらない方がいいに決まってる。事実としてネットやブログの現状がそこまでやらなければいけないような絶体絶命な状況であるとは思えない。平和に楽しくやってる人だって大勢いると思う。
このエントリに見られるような間違っている方が相手を小馬鹿にしているような文章だって相手にとっては相当に苦痛です。実名の*1人の文章であってもそういうことは大いにあるわけだけど、こういうのをシステムによってどうにかできるものなのでしょうか?小倉先生の考えはいじめで言えば、学校には親が必ず着いて行って後ろで見張っているべきだ!みたいな話であり、セクハラなら、男は全員去勢しておけば安心だ!みたいな話であるわけです。それに向かってそんなこと必要なくね?と言うと、見殺しにするのかこの人でなし!!みたいなことを苦笑混じりで言われるわけ。これでは話にならない笑。
いわゆる炎上というのはおおむね標的にされる方に問題があるわけで、攻撃される人は全員被害者でなんでもかんでも保護しようとするのはネットにとって必ずしも有益とは言えない。また、問題がない一般のブロガーでもブログなんていう暗い趣味?を知り合いや家族に知られたくないと考えている人は多いはず。そもそも実名ならリアルにも影響が出るのでおかしなことはできないと言うけれど、小倉先生はリアルでご自分がどう思われているかいまだにまったく気づいてないわけでしょ?というか、華麗に有名ブロガーを次々と論破してるとか思ってるのかもしれないけど、有名ブロガーが話の通じない人相手にお行儀良く真摯な態度で意見してるっていうのは、まあなんと言うかあれですよねえ笑。つまるところ匿名や実名、攻撃している/されている、マナーがいいか悪いか、言葉使いが乱暴かどうかみたいな単純な線引きはあまり意味が無いんだよね。空気すら読めないネット初心者が私怨とか商売の延長でこうすればいいじゃんとか言えるほど簡単な問題ではないということです。

参考文献

小倉弁護士が考えるネットの理想的世界は「著名人以外コメント禁止」に等しい(ekken)
http://ekken.blog1.fc2.com/blog-entry-624.html

僕が小倉先生に反論する理由(novtan別館)
http://d.hatena.ne.jp/NOV1975/20070711/p1

小倉弁護士はブログ主としての資格がなさすぎる(NC-15)
http://d.hatena.ne.jp/muffdiving/20070711/1184132530

*1:しかも社会的地位のある偉い