なぜ力のある馬が負けるのか

馬インフルエンザでそれどころではないみたいですけど、谷中特集3回目です。

ミスの回数はリーディング1位も30位も、大差はないと思う。誰もが、めったにミスをしない。
だから、馬券を買うときはジョッキーがミスをするはどうか、ということは考えなくてもいいと思う。
(中略)
「××は下手だ」とか「××はうまい」なんてことは基本的にはあり得ない。みんな、うまい。仮に大きなミスをしたジョッキーが現れたとしても、「あいつは下手」などとレッテルを貼ってはいけない。

騎手のミスで強い馬でもコロっと負けることがあることはれっきとした事実。しかし、谷中説では騎手はみんな上手い。別のところで谷中が乗馬教室にこっそり参加して突然プロの技を見せたっていう話があるんだけど、速い馬にちゃんと乗れるってことはやっぱり特殊技能だと思うし、ある意味ではみんな超人だと思う。だからこそ騎手の微妙な力加減でこっそり負けることもやろうと思えば可能なんじゃないかというのがおれ(素人)の考え。基本的に馬券を買う側が気にしてるのは勝てる馬を勝ち切らせることができるかどうかと、つまらないミスをしないかどうかだと思う。例えばM騎手とかS騎手ですよ。彼らは取りこぼしが多いように見えるけれど、長年にわたってリーディング上位に位置し、関係者の評価もすこぶる高い。ということは取りこぼしも仕事の内なんだろうなと考えられないこともない。
続きまして、いつもウッドで追っている馬が今日に限ってダートで追い切っているのはなぜですかという質問に対する谷中の回答。

「脚の状態が思わしくないからです。万全ではないけれど、出走させざるを得ないときは、追いきりを軽くします。いつもウッドチップコースで追い切っている馬なら、せめて負荷の小さいダートコースで――ということになるわけです」

谷中説によると、いつもより軽く追い切った馬=調子を落としているというのは馬の調子というあやふやな領域において間違いない事実のようです。というわけで、先日の札幌12R羊ケ丘特別のメジロソリアノ(→2人気14着)なんですけど、ゲンダイによると時計無しで「追切軽め」だったんで夏は体調が特に重要なわけだし、これはもう絶好の消し材料だと力が入ったわけですが、よく見るとこの馬は「好走中の中1週または中2週」という谷中説でも例外とされるケースだった。おまけに前走も中2週で時計は出ているものの遅い追い切りで勝っている。レース後、ブックによると放馬の影響もあったかとか書かれてるし、藤田は同型ファインドロップが速すぎて力出せずみたいな感じのコメント。班長さんもラジオでこの馬は8秒台突入の馬場ではダメと言っていた。いずれにしてもおれは超早とちりだったというわけです笑。次でラスト。