スプリンターズS感想

うーん。まあ内容的には凡戦だったよね。アストンマーチャンの積極策で前半33秒1。不良馬場でこれだけ飛ばせば捕まっても良さそうなもんなのに押し切られたわけだからね。しかも2・3着も2列目の馬。4着のキングストレイルは外を回って0.2秒差。枠も大きく影響したように見える。臨戦を見てもアストンマーチャンが馬体増。サンアディユは前走からさらにプラス体重。そのほかの馬もスズカフェニックスを筆頭にとても万全だったとは言えないところがあったかと思われる。全力を出し切れた馬はあまりいなかったレースだったんじゃないかな。
まあでも発揮されたパフォーマンスと馬の能力は完全に同じではないのだから、弱い馬しかいなかったとは言えないわけで、アストンマーチャンサンアディユはこの流れに負けず底を見せなかったことに価値があった。人気に応えたり安定して力を出すのも実力の内ってことね。低レベルメンバーとみて大振りしたおれが最も残念な結果に終わったと言うことでそろそろ緑色のアレを準備しないといけないみたいです。
それはそれとして、中舘がヒシアマゾン以来のG1制覇だそうで。中舘のおっさんは実はリーディング9位だし、誰も知らないと思うけど通算だと1300勝もしてるんだよね。あとみんな気づいてないけどもう42歳なのな。まだ大丈夫だろうと思って油断してほっとくとこうなっちゃうんだよね。はいはい小野寺小野寺。逃げといえば中舘っていうのはいまの競馬の基本中の基本なわけじゃん?そういう意味では初心者に配慮したというか、最近競馬を始めた人も置いてきぼりにしない懐の深さみたいなものが感じられた心温まるレースだったと言えるのではないでしょうか。結果的にはアストンマーチャンのスピードというよりも思い切ってあれだけ行かせた中舘のファインプレーってことだし、大いに称えられていいでしょう。こうやっていろんな騎手が個性豊かに活躍していくと競馬の面白さも増してくる。決まった人がいつも勝ってるような状況はよくない。よくないよ。