幻のディラントーマス

ジャパンカップは日本で最高格のレースだけど、外国馬は長時間の遠征や戦意の薄さから評判どおりに走らないことが多く、ただでさえ馬券の当たらないおれにとってはやる気すら起きないレースのひとつ。でも、なんか今年は超凄い馬がやって来たってみんなが言うからちょっと楽しみだったんだよね。たしかにモンジューとかピルサドスキーを生で見たときはちょっと興奮しちゃったもんなあ。あの頃は若かったねおれも。それがどうしてこんなことに・・。
でもあれだよな、おれクラスのベテランになってくるとブリーダーズCの映像でこの馬もジャパンCに参戦するかもしれないとのことですって言う合田さんの嬉しそうなコメントとかもうスルーするのもめんどくさいわけ。有名な外国馬の参戦表明は子供の頃の夢ぐらい実現しない。そしたら今回は来日したっていうからさ、さすがのおれも「まじかよー」と真っ暗の部屋で久しぶりに言葉を発したのにさー。まさかそこまできていきなり馬ウイルス性動脈炎(EVA)について陰性の確認が取れないため入国できないってそんなオチが待っているとは。世の中何が起こるかわからない。
で、詳しいことはいつもながら素人なのでよくわかりませんが、ブリーダーズC後にワクチンを接種したのがダメだったらしい。日本では発生したことがないという馬ウイルス性動脈炎に感染してればもちろんアウトだけど、ワクチンを接種してると感染でできた抗体なのかワクチンによる抗体なのか区別できないからダメなんだそうだ。そこで気になるのはJRAの説明にあるこれ。

ディラントーマス号は、ワクチン接種の証明書は添付されておらず、また11月5日に採取された血清についての抗体陰性の証明書が添付されていた

うーん。馬インフルエンザのときJRAは世界に恥をさらしたとか言って口から泡吹いてた人いたけど*1、世界のディラントーマス号でもそういうことがあるわけじゃん?誰だって時としてつまずくことはあるんだからあんまりピリピリしないで、かたつむりと競走して負けちゃうぐらいのゆったりとした心を持っていきたいですよね。まあ世界のディラントーマス様に来日してもらっただけ儲けものだったということで。

*1:しつこい