正論苦言病

まあおれの方が不幸だけどね(挨拶。

馬鹿な人だ。薬で簡単に治る程度の苦しみに一生苛まれ続けるといい。

http://d.hatena.ne.jp/scinfaxi/20071117/1195289504

昨日こういうのを見かけたんだけど、やっぱりこうなっちゃうよなあ。弱音を吐くとやれ仮病だの甘えだの言われる。人にはそれぞれ違いがあることをわかってない。思うんだけどさ、そういうこと言ってる人たちは、そういう弱い人が実際の生活でまわりに出現してもやっぱりそういう態度に出るのだろうか。ネットだったら何を言ってもいいと思ってるのは誰だろう?
なんかいろいろ言い訳してるみたいだけど、上のやつあれで全文引用だからねえ。あれで誤読されたとか騒げるんだなあ。あの文章からわかることは、1:苦しみは薬で簡単に治る。2:病気の人に向かって馬鹿呼ばわり。3:病気の人に向かって一生苛まれ続けるといい。

どうなのこれ?「薬で簡単に治る程度」ってあたりからどうせたいしたことないんでしょ?みたいな意味にもとれる。仮に例の人を病気だと思ってないからあれでオッケーだと思ってるのなら余計酷い。それ仮病だよね?(笑)って本当に病気の人が言われたらどう思うよ。まして人前で。
おれこそが病気だからとか経験者だからとかなにかの自慢になるんだろうか。簡単に治るというのは症状のことだと言ってるけど、当人も書いているとおり、症状だけが緩和されたとしても心の問題は根本的な解決には至らない。運が悪いとその前に医者とトラブルになることもある。薬について言えばまず必ず効くとは限らない。特に本人が自分の病状や薬、精神科医などに懐疑的な場合、効かないと感じてしまうこともあると思う(なんせ気分を治療するわけだからプラシーボ効果は案外大事)。それから副作用。薬には副作用があり、気分は落ち着いたけど常に下痢とかあるわけです。アレルギーもそうか。これを「簡単に」と言っていいのか。そのうえ症状が安定すればいずれ薬も卒業しなくてはいけません。そうすると離脱症状というものとの戦いが始まります。いわゆる禁断症状ですね。ああ忘れてたけど、抗うつ剤がかえって自殺の引き金になる可能性がっていうリスクもあるね。
経験者ならこのぐらい知ってるはずで、スナック感覚で見知らぬ人を薬漬けにしようとするのは軽はずみもいいところ。使わないで済めばそれにこしたことはない。製薬会社の回し者ですか?
なにより気に入らないのはとりあえず謝ればいいのにまず反論しようというその態度だね。関連とかいって正当化に必死なようだけど、少なくともあの高圧的な短文で正論のつもりというのが恥ずかしい。

暴言を言う自由はあっても正論を言う自由はないとはこれいかに(★ 電脳ポトラッチ)
http://noraneko.s70.xrea.com/mt/archives/2007/1119003234.php

で、こっちも根本的に間違ってると思うんだけど、一連の騒動において正論がいかがなものかと思うのは他人事臭がきついからにほかならない。正論を吐いて気持ち良くなっているだけで実際には病気の人に対してなんとも思っていやしない。そりゃよほどのおっせかいでなければ実際にできることなんて無いかもしれない。それをみんなわかっていながら、それでも世のため人のために何か正しいことを言ってると思いこんでしまっている。言い換えると、正しいことを言うこと自体が目的になってしまっている。表現の自由とやらもそう。はっきり言えばみんなこの騒動が病気だって言ってる人を大勢で踏みつけてまで問題にすることだと本気で思っているのだろうか。

でも、わたしは暴言を吐かれたとき、それが理不尽だと思えば真っ向から言い返す。

よく知らないけど、この人も暴言を吐かれた被害者なのでしょうか。好奇心とか単なる好き嫌いで首を突っ込んだあげく正義ヅラして「頑張れ」だの「間違ってる」だのあんまりだと思うのだが。