ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE感想

先週の土曜からはじまったと聞いたので早速観てきた。観にきてんの女ばっかりだった。おぎやはぎ小木さんの力だろうか。映画のデキは予想通りというかなんというか笑。観に行こうかどうか迷ってる人がいたらそのお金でまず単行本を揃えた方がいいと思うよ!あとに残るし。以下登場人物の原作との比較など。
ジャガーさん要潤)…要潤はこれを引き受けたことも含めて精一杯やったんじゃないだろうか。キャラそのものが映画版と原作とで違ってる。原作の浮世離れした雰囲気とか天才特有の世界観みたいなものがない。あんな格好なのに普通の人みたいだった。笛の音も普通だった。
ピヨ彦大村学)…あれ国分太一じゃないの?なぜかキモいしゃべりかた。笛をどうにかして吹かせようっていうやりとりが無かったとはいえ、後半いきなり笛を普通に吹いていた。
ハマー(小木博明)…うーん。原作でのキャラが良すぎるためか映画版では全体的にスケールダウン。小木さんってのも方向性がちょっと違う気がする。
白川高菜(高橋真唯)…こっちはスケールダウンどころかほぼただの人に。物語に関係無い主要キャラって映画的にどうなんだろうか。
ポギー(YURUKI)…わりと原作に忠実。歌が吹き替えっぽかったのに聞こえにくくてもったいない。歌詞は字幕で出しても良かったんじゃ・・。
ハミィ(?)…ロボっぽくなく背も高い。着ぐるみみたい。セリフはなくたまに後ろをウロウロしてるだけ。当然セロテープも無し。
ビリー(松田一輝)…コマーシャルのようにたびたび挟まれるミニコントに登場。
ハメ字郎(藤井章満)…冒頭にチラっと出てくるだけ。
三太夫セガールなぎら健壱)…似てる。
影千代先輩(板尾創路)…板尾創路ブラックジャックに続き、出てくるだけで面白い。反則。それを抜きにすると映画の中でキャラが定まってないので観てる方はなんとなくスッキリしない。
キングダム公平(カルーセル麻紀)…思い切ったキャラ変更。もはやオリジナルキャラ。どういう狙いがあったのかよくわからない。
グリ(安田和博)&グラ(有吉弘行)…映画版オリジナルキャラ。まったく魅力のない普通の殺し屋。面白くもないし強くもないとは・・。東京ダイナマイトかと思ったら猿岩石だった。
しゃっく、ジョン太夫、間池留、ビューティ田村、宇津久島福嗣などは登場せず。
こうしてあらためて見ると原作の再現度はいろんな意味で相当低い。初心者に配慮したのかもしれないけど、これじゃあ原作好きな人は満足しないだろうね。というよりも作ってる側が原作を好きなのかもあやしい。といって純粋にコメディ映画としてみても、笑えるところも多少あったけどそれ以上にスベってるところが多かったと思う。まあ年末のスベらない話でさえも大勢スベってたわけだし、笑えるものを作るって常人には難しいってことだね。あ、最初の15分ぐらいはまあまあ楽しいよ。せっかくの映画化なんだからうすた先生が話作るとかもっと関われば良かったのになあ。きっとモチは餅屋だからとか思って遠慮して口出さなかったんだろうな。いい人だなあ。