強欲で傲慢なたった一つの質問

「コピーライターとしての資質を一瞬で見抜く」ための、たった一つの質問(活字中毒R。)
http://www.enpitu.ne.jp/usr6/bin/day?id=60769&pg=20080226

というわけで巷で大絶賛のこれなんですけど、心優しいおれはこの話ちっとも面白くないわけですよ。たしかにこんな質問されて即座にスラスラ答えるやつは才能あるだろうよ。じっくり考える時間があっても難しそうだし、瞬時にとなると無茶苦茶だなとすら思う。そんな人間が存在するのかって事実に妬ましい気持ちでいっぱいです。でもじゃあ才能のある人をみんながみんな欲しがったらどうなるかっていう想像力が足りないのではないか。
人はたいてい普通の人だと言ったのはfinalvent御大ですが、才能なくても協調性があって頑張れれば十分優秀な人材なんじゃなかろうか。無能な部下や意地悪な上司も生まれてきちゃったからには生きていかなきゃいけないわけで、そのためにはどこかで誰かがそいつらを引き受けて生かしてやらないといけない。当然、普通の人にはそのような余裕も力も無い。じゃあ誰ならそれが可能かといえば、それこそ才能に恵まれて人の上に立つようになった人なのではないか。そのあたりをふまえれば、才能の無いやつを自分とこが掴むのだけはマジ勘弁、曲がったきゅうりは貧乏人が食えばいいみたいなことを得意げに語ってるだけだよね。
それからすでに指摘されているように、よく考えるとこの質問で相手を評価するためにはそれなりの知識がないとダメなわけで、一般の人間では思いついてもやろうとは思わない。よほどの自信があるのだろうね。いけすかないわー。活字中毒の人が文末で書いてるように誰でも最初はたいしたことなかったのではなかろうか。それでもどうにか頑張ってみんないずれは一人前に育っていくわけでしょ?自分ができるからといってほかの人もできるはずだってのもどうかと思うし、自分ができなかったことをほかの人に要求するってのは教育ママのステレオタイプ。こういう一見合理的なシステムを突き詰めていっても世界は良くならないというかむしろ歪んでいくだけだと思うけどな。