競馬解明のお知らせ

競馬の結果がどのように成り立っているかについて語りたいと思います。あるレースの着順や着差が出走馬の能力通りになっていないというのはまず間違いない。競馬はクラス分けがあるので結局能力差はあってもささいなものだという説がありますが、さすがに能力の違いが存在しないってことはないでしょう。それだと競馬を行う意味がわからなくなる。では能力と結果の間にはどういう処理があるのか。
競馬では強いと思われる馬でも簡単に負けることがよくある。それは展開が向かなかったとか走る気が無かったなど、力を出し切れないと負けると説明できる。競馬では調教が重視されるが、それは能力とは別に体調が結果に及ぼす影響が大きいと考えられているから。基本能力があって、それをどのぐらい発揮できたかで並べ替えが行われて結果になる。
実力的に足りないと思われる馬が穴をあけるのは、有力馬たちがうまく力を発揮できなかったために相対的に上位に繰り上がったという場合もあるけど、時計やペースから考えて穴馬自身が急激にパフォーマンスを上げてきたとしか説明できない激走もよくある。その後反動を出したり燃え尽きたりすることもあるので、基本能力の上限付近では体力を消耗する。能力のある馬はなるべく長持ちさせたい、狙ったレースで勝ちたいなどの思惑がある。したがって、走らせる側はエキサイトバイクのように限界を突破しないように、それでいてなるべく他の馬に負けないように走らせるのが仕事ということになる。
まとめると、1:まず基本能力がある。2:条件や体調によって補正がかかる。3:騎手がエキサイトバイク。素直に考えればこれが競馬の仕組みだと思われる。
競馬の予想はこのどこを重視するかってとこで味が出る。でも、結局それはどこなら把握できそうかということで、重視していないところはあまり見えてないというか試合放棄というか妥協というか熟練度が低いだけみたいな。調教や馬体重が注目される伝統にもそういう面があると思う。ここで逆転の発想をすると、どれだけ経験値を積んで考え抜いても、重視していない要素によって簡単に予想家は殺される。精密な指数や鋭い相馬眼も時として「母父トニービン」というだけの予想に負けるのだ。(つづく)