引用の要件(笑)

商業出版社による個人ブログからの「パクリ疑惑」について(たけくまメモhttp://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-669f.html

一般市民のわれわれがインターネットに何か書くっていうのは、べつに誰かに頼まれてるわけでもないし、書いたからといって特別何か得になるということはない。日常生活では人に聞いてもらえないような気持ちを吐き出す場としてという面はあるにせよ、突き詰めればその行為がいつかどこかで誰かの役に立てばいいなという慈善っていうのかな、公共の福祉みたいな?よくわからないけど、そういう小さな期待がインターネッツに暮らす人の共通の精神性だと思う。原動力というか。これが友愛・・?
それがどこでどう歯車が狂ったか、インターネッツで一発当てようみたいな輩が次々と沸いてきて、次第に田畑が荒れ、都市は荒廃し、水をめぐって人々が争い、おれのアウトルックはスパムメールではちきれんばかりですよ。本来そこにいるべきまともで有益な人々が、次々とくだらない争いに巻き込まれては消えていく。いまじゃあインターネットで何か言うやつなんてよほどの暇人か業者かプリントアウト症候群かみたいなことになっている。黙ってるのがクールみたいな。黙りクール。
ここまで前置き。要は、インターネットで真面目に何かやってる人っていうのは本来、人一倍思いやりにあふれ、人のために自分のなにかをわけてあげることもいとわないみたいな人ばかりなんですね。ちなみに、黙ってるやつというのはつまり、自分さえリア充なら他人なんぞ知ったことじゃねーっていうちっぽけなやつですね。だから、本に載ってたくさんの人が目にしたとか、編集者の労力を省いてあげたとか、ちょっとしたラッキーですよ。逆にじゃあいままで自分は、おのれひとりの力でインターネッツライフを過ごしてきたのかと言われたら、みんなぐうのねも出ないっしょ。
だからどんどんパクり合うべきだということではなくて、本を作るぞ!という段でなぜ、その分野を愛してインターネットで善良に活動している人にちょっと協力してもらおうっていう発想が出てこないのかが不思議。絶対くだらない経費なんかよりずっと安くて有用だし、のちのち揉めてお互い傷つくなんてこともなくなるというのに。馬鹿ばっかりだな。