ゆっくり下っていってね!

その昔、爆笑問題の太田さんが世の中が乱れてるとか、最近の若者はみたいな話への反論として、じゃあ大昔の方がいいかと言ったら絶対そんなことはないと言ってたけれど、さらにそこから時代が進んだいまとなっては、あれ?日本の全盛期過ぎたんじゃね?というのも間違ってないというか、技術の進歩でどんどん便利になっていけば、いつか伸びしろなんてものはなくなるのは明らかだよね。
アナログテレビで誰が不便な思いをしてたのかっていう。ゴミの無いところも吸っちゃってるんじゃないの?まで到達した掃除機とか誰が求めてるのかと。横から味噌汁が出ますの方がまだ面白いぶん可愛げがあるだろうに。発展が一巡して日本の生活はどこかで完成の域に達してた。完成すればあとは壊れていくだけっていうのは昔の人でも気づいてたこと。世の中はもう良くならない。
それどころか、いつのまにか世の中には新しい禁忌みたいなのが繁殖してる。テレビで言ったら裸とか。スタッフがおいしくとか。企業で言ったら個人情報保護法、社会貢献の義務。市民で言ったら、心臓ペースメーカー。マックの紙袋。町のゴミ箱とか。あ、禁煙はいい催しですよね。「肌」色とか看護「婦」とかも入れとくか。
どういうわけか誰も得しないようなことが、いやまあ必要なのかもしれないけど、過剰に厳しく禁止される流れになっている。意味不明な圧がある。昔に比べて息苦しい世の中になっている。兎と切り株っていう話があってね。切り株があると必ず兎がぶつかって死ぬわけじゃないのです。例外的事例に注目して、ルールややり方を変えるのは愚かなことだし、そのうえそれが全体の不利益になるようではどうしようもない。ほかに変えるべきことがあるだろう。
昔は良かったなんて言うやつは浅はかという話ももはや昔の話ですよ。