M−1グランプリ決勝回顧2

昨日の続きです。モンスターエンジンが抜けてるよと教えてもらったので、足しました。ありがとうございます。

まずは最終決戦から。NON STYLEはなんだったか忘れたけど、1本目と同じ入り方でまたかと思った。連続で見せられるとさすがにお腹いっぱいで順番がよくなかった。決め台詞に必ずかぶるのもテンプレなのかと思うとよりゲンナリする。飽きたのくだりがこっちでだったら・・別に変わらないか。6

パンクブーブーも8番目から似たようなNON STYLEを2回挟むという悪条件だったし陶芸家も見たことあったけど、「・・とはならない!」のぶん面白かった。7

と、順番的にマンネリした先行2組をあとはかわすだけという笑い飯にとって完全に舞台は整った。燃え尽きててもさすがにこれは楽勝だろうと思った。野球の応援歌を審判が歌ってるというネタで普通に面白かったし、「なんか歌変わったぞー」のあたりからの西田の顔が今日イチに良かった。ところがそこからなぜかラグビーに移行し、全員があれっ?と思うなか、チンポジを連呼してパンクブーブー完全優勝をアシストした。時間もオーバーしてたんじゃなかろうか。8

この笑い飯の自爆の解釈はいろいろあってエヴァの最終回にも匹敵する謎をお茶の間に提供した。おれは別に深い意味とか無くてただあのふたりが本気でアホなんだろうなと思ってるんだけどどうか笑。だってチンポジなんて女子どころか男子でもよくわからないよ?ガキでの紙芝居といい面白さのものさしが狂ってるよね。そこが良さでもあり欠点でもあるみたいな。

で、優勝はパンクブーブーだったわけだけど、結局漫才のチャンピオン決定戦では笑い飯は勝てないというだけの話なんじゃないだろうか。審査員の王道に対する固執は異常。しかし実際の街の声はどうかと言うと、変化球の鳥人を大多数の人が絶賛していて、パンクブーブーみたいな王道の漫才こそがもはや人を選んでいるのである。M−1が過剰に保護してきた結果としてそうなっているのだから皮肉なことだ。

笑い飯も野球ネタの手応えが良かったのだから、アドリブででも続行すれば良かったように思う。ネタの使いまわしが目立つことからネタを複数用意するのは難しい。そして王道の漫才が疲労したいま、これから問われてくるのは練習とか経験は当然として、それプラス臨機応変の鋭さなんじゃないかなと。決まりきった台詞でお笑いを演じるだけの時代は終わりつつある。